ニコンの商品ページ詳細な仕様がわかってきました。
結論的には衝撃的な結果となりました。
正直D800からD7000まで、全部を見比べてしまいました。
連射バッファですが、D7000の弱点といわれ続けていたもの。連射のコマ数は6コマ程度あるのにもかかわらず、バッファが少なく2秒以下の情報しか格納できませんでした。これを改善してほしいというのがD7000ユーザーの切なる希望であったはずなんです。
さて、これがどうなったか。まずはD7100のカタログスペックから見ていきましょう。
D7100は1.3倍クロップモードがありますので2つになります。まずは通常DXモード
<D7100>
撮像範囲が[DX (24×16)]の場合
画質モード | 1コマあたりの ファイルサイズ(約) |
記録可能 コマ数※2 |
連続撮影可能 コマ数※2、3 |
---|---|---|---|
RAW (ロスレス圧縮RAW/12ビット記録) |
約22.7MB | 191コマ | 7コマ |
RAW (ロスレス圧縮RAW/14ビット記録) |
約28.5MB | 148コマ | 6コマ |
RAW (圧縮RAW/12ビット記録) |
約20.2MB | 260コマ | 9コマ |
RAW (圧縮RAW/14ビット記録) |
約24.9MB | 217コマ | 8コマ |
ということになります。これから読み取れるのは圧縮RAW14ビットが8コマということです。これは6コマのD7100では1.2秒ほどしか連射ができないことを意味します。
そして、1.3倍クロップモードですが。
撮像範囲が[1.3× (18×12)]の場合
画質モード | 1コマあたりの ファイルサイズ(約) |
記録可能 コマ数※2 |
連続撮影可能 コマ数※2、3 |
---|---|---|---|
RAW (ロスレス圧縮RAW/12ビット記録) |
約15.1MB | 295コマ | 12コマ |
RAW (ロスレス圧縮RAW/14ビット記録) |
約18.8MB | 229コマ | 8コマ |
RAW (圧縮RAW/12ビット記録) |
約13.4MB | 399コマ | 14コマ |
RAW (圧縮RAW/14ビット記録) |
約16.3MB | 334コマ | 11コマ |
圧縮RAW14ビットが11コマとなります。ただし、連射の7コマ/秒を達成させるとなると圧縮RAW12ビットになりますので、14コマとなり、7コマ/秒で撮った場合はちょうど2秒となります。
よって2秒程度がさて、比較対象としてD7000のバッファも書き抜いておきます。
<D7000>
画質モード
|
1コマあたりの
ファイルサイズ |
記録可能コマ数
|
連続撮影可能コマ数※1
|
---|---|---|---|
RAW(ロスレス圧縮RAW/12ビット記録)
|
約15.5 MB
|
291コマ
|
11コマ
|
RAW(ロスレス圧縮RAW/14ビット記録)
|
約19.4 MB
|
223コマ
|
10コマ
|
RAW(圧縮RAW/12ビット記録)
|
約13.6 MB
|
398コマ
|
15コマ
|
RAW(圧縮RAW/14ビット記録)
|
約16.7 MB
|
330コマ
|
12コマ
|
さて、結果としてまとめるとD7100 の場合、1.3倍クロップモードの時にD7000と同等のバッファ時間となり、通常のDXモードだと、1秒ちょっとでしか効かなくなるという衝撃的な結果です。
連射バッファで考えるのであれば、D600のDXモードで撮影した場合がバッファが61コマ、連射が5.5コマ/秒なので10秒近く持ちこたえられます。ただし、画素数は1040万画素程度。もちろんD600はFXのフルサイズですから、そんなことをしなくても2400万画素で撮影すればいいのですけどね。十分クロップ耐性もあるということになりますし。で、D600のFXモードだと圧縮RAW14ビットで16コマです。
約3秒程度の連射時間が確保されているということです。
<D600>
・[撮像範囲]が[DX (24×16) 1.5×]
画像サイズ
|
1コマあたりの
ファイルサイズ(約) |
記録可能
コマ数※3 |
連続撮影可能
コマ数※3、4 |
---|---|---|---|
RAW
(ロスレス圧縮RAW/12ビット記録) |
約10.9MB
|
426コマ
|
62コマ
|
RAW
(ロスレス圧縮RAW/14ビット記録) |
約13.4MB
|
332コマ
|
38コマ
|
RAW
(圧縮RAW/12ビット記録) |
約9.7MB
|
571コマ
|
86コマ
|
RAW
(圧縮RAW/14ビット記録) |
約11.7MB
|
480コマ
|
61コマ
|
念のためD800のDX時の連射バッファも載せておきます。D800はDXモードになったら約1600万画素、さらにバッテリーパックをつければ連射も6コマ/秒になりますから、全く問題ないですね。
<D800>
・撮像範囲が[DX (24×16) 1.5×]の場合
画像サイズ
|
1コマあたりの
ファイルサイズ |
記録可能
コマ数※3 |
連続撮影可能
コマ数※4 |
---|---|---|---|
RAW
(ロスレス圧縮RAW/12ビット記録) |
約14.9MB
|
303コマ
|
38コマ
|
RAW
(ロスレス圧縮RAW/14ビット記録) |
約18.6MB
|
236コマ
|
29コマ
|
RAW
(圧縮RAW/12ビット記録) |
約13.2MB
|
411コマ
|
54コマ
|
RAW
(圧縮RAW/14ビット記録) |
約16.2MB
|
343コマ
|
41コマ
|
RAW
(非圧縮RAW/12ビット記録) |
約25.0MB
|
303コマ
|
30コマ
|
RAW
(非圧縮RAW/14ビット記録) |
約32.5MB
|
236コマ
|
25コマ
|
DXの連射バッファだけでいえば、もちろんD800の勝ちとなりますが、ファインダーでは結局FXフォーマットの画角が見えてるんですね。もちろんガイドが出るからDXのフレーミングはわかりますが、画像が小さく見えてしまいます。
という意味で本当に使えるのかとなるとD800もD600もいまいち。
となると、結局DXはDX,FXはFXでという条件設定がされると、連射もバッファも早いというのは現行機種ではD4の次にはD600ということになります。
さて、D300sから乗り換えを考えていた方々はこれを見たときには衝撃だったでしょうね。
私も衝撃でした。
結局連射をするならD4かニコン1でということになるということを言いたいのでしょうか。
ちなみにD7000はD7100と平行で発売されるということ。
これは微妙な機種が出てきてしまいましたね。。。